ごあいさつ

文化遺産は、人類の長い歴史の営みの中で築かれてきた文化の証であり、時空を越えて私たちに心地よい感動を与えてくれます。そのような文化遺産を人類共通の財産として、現在から未来に引き継ぐ責任が私たちにはあります。

しかしながら、紛争、自然災害、環境破壊、社会構造の変化などに伴う破壊により、充分な保護が図られず未来に引き継ぐことが危ぶまれる文化遺産が数多く存在しています。それは人類全体にとって大きな損失であると云えます。

ユネスコを中心とした文化遺産に対する保護の国際的取り組みが行われている中で、我が国においても二国間または国際機関を通じて、世界的な文化遺産の保護のための協力や人材育成、共同研究などに積極的に取り組んでいるところです。さらに、本年6月16日、「海外の文化遺産の保護に係る国際的な協力の推進に関する法律」が成立し、今後、一層の文化遺産国際協力の推進を図り、世界における多様な文化の発展に貢献することが求められております。

我が国における文化遺産の国際協力は、研究機関や行政機関、民間団体、民間企業等あるいはそこに所属する研究者など幅広い主体が担い手となっております。こうした中で、それぞれの自主性を尊重しながら、文化遺産の保護に関する国際協力を活性化することを目的として、各機関等が相互に連携協力をすることが求められています。

このため、文化遺産保護の国際協力の持続的発展に寄与するために、文化遺産保護の動機を共有する機関や個人等の幅広い結集を図り、協調的・連携的な国際協力のための共通基盤を確立することを目指して、「文化遺産国際協力コンソーシアム」を設立いたしました。

文化遺産国際協力コンソーシアム