文化遺産国際協力コンソーシアム Japan Consortium for International Cooperation in Cultural Heritage JCIC-Heritage logo JCIC-Heritage

ジャワ島中部地震による世界遺産プランバナン等の被害状況調査および復興プロジェクト

Prambanan Temple Project ジャワ島中部地震による世界遺産プランバナン等の被害状況調査および復興プロジェクト

文化庁、外務省、国際交流基金

インドネシア共和国

プランバナン遺跡

2006年〜2008年 事業計画書
2009/03/01
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BACKGROUND背景

古都ジョグジャカルタ地域を襲った大地震

 インドネシアの古都ジョグジャカルタを中心としたジャワ島中部は、世界遺産であるボロブドゥール遺跡やプランバナン遺跡群をはじめとする石造建造物が数多く存在しており、その他にも王宮やジャワ独特の建築様式による伝統的木造建造物が多く存在する。この地域を、2007年5月27日の未明にマグニチュード6.3の大地震が襲った。この地震により、多くの人命と共に、様々な文化遺産が被害を受け、なかでもプランバナン寺院を中心とした被害は深刻で、世界中の注目を集めた。事態を深刻に受けとめたインドネシア政府は、日本政府に対し、文化遺産被害調査に関わる要請を行い、これを受けて日本政府は、当時発足直後であった文化遺産国際協力コンソーシアムにプロジェクトの立案を要請した。

                       中部ジャワ地震で被災したプランバナン遺跡の祠堂

ACTIVITIES活動内容

緊急調査団の派遣

 文化遺産国際協力コンソーシアムでは、東南アジア分科会を中心として、文化遺産被害緊急調査団派遣の企画・検討がなされた。結果、外務省、文化庁および国際交流基金の援助のもと、平成18年7月に東京文化財研究所文化遺産国際協力センターを中心とする第1次調査団(団長:大和智 筑波大学教授)が派遣されたのである。調査の結果、プランバナン遺跡群の中でも、被害の甚大なものから軽微なものまで被害状況が異なっていることが明らかになり、この違いは、過去の修復工法の違いや、建物の持つ固有の揺れの特徴、あるいは地盤など、様々な要因から生じている可能性があることがわかった。このため、本格的な保存修理計画を策定するためには、再度、構造学的、地質工学的な調査が必要であることがインドネシア側に提言された。

プランバナン遺跡(ロロジョグラン)全景

日本側調査団と現地調査団の打合せの様子

RESULTS結果

続く調査団派遣と修理設計案策定

 第1次調査団の結果を受けて、2007年2月から3月にかけて第2次調査団、2007年10月には第3次調査団が派遣され、それら調査で行われた破損状況調査、建築史資料調査、地盤調査、構造調査、材料試験を基に6祠堂に対する総合的な修理設計案がインドネシア側へ提案された。その結果と調査は2008年4月以降、筑波大学に引き継がれ、修理設計案はインドネシア側専門家との意見交換を行いながら現地の修復実施過程に取り込まれる予定である。

被害は祠堂に施されている貴重な浮彫りにも及んだ

         震災直後不足した足場は日本政府により供与された

MAP地図