ギリシア古代都市メッセネのアスクレビオス神域の建築及び考古学的国際共同調査

事業名称
ギリシア古代都市メッセネのアスクレビオス神域の建築及び考古学的国際共同調査
実施地域・国
ギリシャ
地域
欧州
文化遺産の分類
考古遺跡
事業実施機関
熊本大学大学院自然科学研究科
期間
2004年 ~ 2006年
協力の種類・事業区分
学術調査・研究
資金源
科研費

活動内容

現地調査
平成18年度の調査は、7月下旬から8月末まで約35日間、古代メッセネのアスクレビオス神域およびその周辺地域において行なった。すでに調査許可を得ていたストアについては、ほぼ終了したので補足的な図面を作成したが、主たる仕事としては、報告書作成のためにもっぱら遺構の現状や建築部材の記述を中心に行ない、これでアスクレピオス神域については、所期の調査目的はほぼ達することができた。残りの調査期間を、昨年から行なっているアゴラ(広場)から出土したメッセネ神殿の部材図面の作成を行なった。数個の建築部材を残し、出土した大小約30個の建築部材の実測図が完成した。
また同神域の調査とは別に、この遺跡のあるマヴロマティ村において民家調査を行った。これは地中海地方の民家の一形式として、古代住宅と現代の伝統的住宅の共通点や相違点を比較することによって、地中海における住まい方の原理を探るための調査で、集落内のレベル測定、断面図の作成、開口部の写真作成を行なった。
研究内容と結果
メッセネ神殿については、遺構の状況と出土部材から、正面6柱側面13柱のドリス式神殿であることが判明した。遺構の保存状況がよくないので、上部を復元するのは難しいが、ほぼ同時代の神殿と比較研究して概略の復元図を描くことが出来た。
民家については、開口部の形式について分析を行なったところ、木造か石造のまぐさを用いて、その中に窓あるいは扉を嵌め込む方法と、まぐさの上に石造のアーチをのせてまぐさにかかる荷重を軽減したもの、この2つの方法が用いられていた。ただ、アーチの力学的役割はどの程度か不明確で、意匠的に用いた可能性も考えられる。

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