【目的)
カンボジア北部山岳地域に残る古代クメール寺院群の発展過程と宗教的ネットワークに関する包括的理解を目的として、基礎資料としての遺跡インベントリーの作成手法と今後の展開について検討した。中でもシヴァ信仰の一大拠点として発展したプレア・ヴィヒア寺院をめぐる建築史的再評価のため、その立地条件を含む造営及び増改築の過程について、周辺の自然環境や衛星寺院との関係の中で俯瞰的に捉えることを目指した。
【成果】
本年度の活動と成果は以下のように要約される。
1) 遺跡インベントリーの手法検討
本研究目的を達成するために作成する遺跡インベントリーに格納すべき情報とそれらの記録及び分類方法について検討し、サンプルをGIS上で試験的に作成した。
2) 現地調査
平成23年12月にプレア・ヴィヒア寺院を対象として現地調査を実施した。安全上の理由から実測等の詳細調査は不可能であったが、既往研究において指摘されていた増改築の痕跡等の確認と建築装飾の記録を中心に行った。
3) 既存資料のデジタル・データ化
遺跡インベントリーに供するためフランス極東学院が所蔵する1920-30年代の遺跡調査資料及びガラス乾板写真資料についてデジタル・データ化を行った。
4) 最終報告書の作成
上記成果をもとに最終報告書を作成している。
カンボジア北部山岳地域クメール寺院のインベントリー作成
- 事業名称
- カンボジア北部山岳地域クメール寺院のインベントリー作成
- 実施地域・国
- カンボジア
- 地域
- アジア
- 文化遺産の分類
- 歴史的建造物
- 事業実施機関
- 東京文化財研究所
- 期間
- 2010年 ~ 2011年
- 協力の種類・事業区分
- 学術調査・研究
- 資金源
- 科研費