メソアメリカ先住民文化の総合的研究-エル・サルバドル、チャルチュアバ遺跡の考古学と先住民文化の歴史学的民族的研究-

事業名称
メソアメリカ先住民文化の総合的研究-エル・サルバドル、チャルチュアバ遺跡の考古学と先住民文化の歴史学的民族的研究-
実施地域・国
エルサルバドル
対象とする文化遺産の名称
チャルチュアパ遺跡
地域
中南米
文化遺産の分類
考古遺跡、 無形遺産
事業実施機関
京都外国語大学
期間
1997年 ~ 1999年
協力の種類・事業区分
保存修復、 学術調査・研究
資金源
科研費

活動内容

1997年度より3年間、メソアメリカ先住民文化を同文化圏の南の境界に位置するエル・サルバドルにおいて、考古学を中心に文献学、民族学などの諸分野の調査を実施した。
考古学調査はチャルチュアパ遺跡カサ・ブランカ地区の建築物の発掘修復調査を軸とした。建築調査は修復を並行して行うことにより、マヤ地方南部地域に位置する同遺跡でこれまで知られていなかった土製建造物の様式と構造を明らかにした。遺物の型式編年研究によって土製建築はマヤ文化の所産で、紀元前2世紀〜紀元11世紀に位置付けられ、その間紀元3世紀にメキシコ中央高原のテオティワカン文化の影響が及んだことが推定できた。更に、11〜12世紀にメキシコ北部から中央高原を経てこの地に至ったナワ集団の侵入と定着を考古学的に明らかにすることができた。同集団はピピルと呼ばれ、スペイン征服時のエル・サルバドルにおける最大勢力であったが、その起源については考古学的な研究に乏しくあいまいな状態にあった。考古学調査によって明らかになったメキシコ中央高原文化との関係に基づき、文献学的研究も新しい視点を得てピピル文化の起源を解明すべく進めてきた。同時に、特にワナ系諸集団の移動による言語文化の変容についても新たな知見を得て、今後の研究の進展が期待できる。文献史学においては、教会史料の研究から18〜19世紀の宗教的社会的習慣に関する知見を得、またチャルチュアパ市の教会の宗教美術の研究を進めた。その他、聖週間の行事に関する文化人類学的調査を実施し、チャルチュアパにおける宗教的習慣の詳細を記録した。
民俗学的調査は、ピピル村落において住文化と家族、染めに関する資源と技術など、伝統的文化の諸相を明らかにした。言語学的調査では、ピピル語と同系のメキシコのナワ語との比較研究を一歩進めた。

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