文化遺産国際協力コンソーシアム シンポジウム「文化遺産を危機から救え~緊急保存の現場から~」を以下の要領で開催いたします。ふるってご参加ください。
●開催趣旨
わが国は歴史上いくども大災害に見舞われています。地震・津波といった
自然災害、火災や戦災といった人的災害によって多くのものを失いながらも、
同時に技術を発展させ、後世に伝える知恵を学び、大切な文化遺産を守り
抜いてきました。現在の日本には、こうした歴史的体験の中で築き上げた識
見と技術、それを支援する国民の意志や政府の決意による、文化遺産保護
の蓄積があります。
これらの多様な経験の蓄積は、日本による国際支援の場でも活かされてい
ます。たとえば、戦火の収まったカンボジアのアンコールワットやアフガニス
タンのバーミヤン遺跡などでは、我が国による国際協力事業が大きな貢献を
成し遂げています。
今年3月、日本は東日本大震災という未曽有の大災害に見舞われました。こ
の災害で被害を受けた文化遺産を救うためにも、これまで培ってきた知恵や
方法が用いられています。今回のシンポジウムではこうした自然災害により
被災した文化遺産の保護に焦点を当て、国内外の文化遺産保護の緊急活
動を紹介していきます。
文化遺産には有形・無形を含め数多くの種類があり、災害にも多くの種類
があります。そのため、被害を受けた文化遺産を守るために必要な手法は多
岐に渡っています。このシンポジウムでは、緊急時に用いられる多様な技術
の必要性を考えながら、緊急支援が抱える問題点を議論することで、事態を
打開する知恵と方策を語り合う機会としていきます。
●名 称:文化遺産国際協力コンソーシアム シンポジウム
『文化遺産を危機から救え~緊急保存の現場から~』
●主 催:文化遺産国際協力コンソーシアム・文化庁
●後 援:外務省、(独)国立文化財機構東京文化財研究所、(独)国立文化
財機構奈良文化財研究所、(独)国際協力機構、(独)国際交流基
金、(公財)住友財団、(公財)三菱財団、(公財)トヨタ財団、(公財)
文化財保護・芸術研究助成財団、(財)ユネスコ・アジア文化センター
文化遺産保護協力事務所、(公社)日本ユネスコ協会連盟、日本イ
コモス国内委員会 NHK、朝日新聞社、東京新聞、日本経済新聞社、
毎日新聞社、読売新聞社
●日 時:2011年10月16日(日) 13:00~17:00(開場12:00)
●場 所:東京国立博物館 平成館大講堂
〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9 - アクセスはこちら
※当日は東京国立博物館西門よりお入りください。
●参加費:無料
(※東京国立博物館の展覧会をご覧になる場合は別途観覧料がかかります。)
≪プログラム≫
13:00-13:20 開会挨拶(石澤良昭 文化遺産国際協力コンソーシアム 会長)
13:20-13:40 文化遺産国際協力コンソーシアムの紹介
13:40-14:10 基調講演「大震災の試練を乗り越える~被災文化財の救出~」
近藤誠一 (文化庁長官)
14:10-14:30 講演1「災害と文化遺産保護-東日本大震災の現場から-」
大和智 (文化庁 文化財鑑査官)
14:30-14:50 講演2「災害時における民俗文化財の救済活動」
日高真吾(国立民族学博物館 准教授)
14:50-15:10 講演3「インドネシアにおける文字文化財復興支援事業」
宮崎恒二 (東京外国語大学 理事)
15:10-15:30 講演4「Preserving Cultural Heritage: a humanitarian challenge」
アンリ・シモン (フランスNGO 国境なき文化遺産 代表)
15:30-15:50 休憩(20分)
15:50-16:50 パネルディスカッション「文化遺産への緊急対応の課題」
司会:川野邊渉(東京文化財研究所 文化遺産国際協力センター センター長)
パネリスト:大和智/日高真吾/宮崎恒二/アンリ・シモン
16:50-16:55 閉会挨拶
本シンポジウムのチラシは こちら をご覧ください。(PDFファイルがダウンロードされます。587 KB)
参加を希望される方は、2011年10月14日(金)までに、下記申込フォームよりお申込みください。
※申込は終了しました。
https://www.jcic-heritage.jp/form/form.cgi
※申込フォーム入力後、「参加申込完了通知」が自動返信により送信されます。
届かない場合は今一度入力されたアドレスをお確かめの上、事務局までお問い合わせください。
会員以外の方も参加歓迎です。是非お誘い合わせの上ご来場ください。