文部科学省
本研究プロジェクトは、広く海外所在の日本・東洋美術品の保存修復に係る調査研究の一環として、在米日本・東洋美術品の日米保存修復研究者による共同研究である。我が国の美術品は、固有の材料・技法をもって制作されるが、異なる風土的環境下でどのような特質的被害を生ずるかは従来研究されていなかった。たまたま米国フリ-ア美術館所有品に修理すべき必要が生じ、本学を含む我が国の工房で修復処置を行った。その機会に保存修復に関する調査研究が実施された。本プロジェクトの目的は、とくに絵画、彫刻、工芸についての保存修復の実情を調査することにあった。具体的には、本学側においては米国の美術館等の保存修復の方法、哲学、施設的・人員的規模等を調査し、フリ-ア美術館側は我が国の最高レベルの修復技術(装こう)とその工房の実態、すなわち施設、用具、手法、人員等を調査し、相互の研究結果を共同討議した。
フリーア美術館所有の日本・東洋美術品の保存状況と修復方法の共同研究
- 事業名称
- フリーア美術館所有の日本・東洋美術品の保存状況と修復方法の共同研究
- 実施地域・国
- アメリカ合衆国
- 対象とする文化遺産の名称
- フリーア美術館
- 地域
- 北米
- 事業実施機関
- 東京藝術大学
- 期間
- 1991年 ~ 1993年
- 協力の種類・事業区分
- 学術調査・研究、 その他
- 資金源
- 科研費