
文化遺産から南アジア世界の形成過程をさぐる
このコラムでは広大な地域空間に多様な自然環境を包摂する南アジアが、文化的多様性を内包しつつも、どのような過程を経て一つの「文化的世界」をかたちづくるようになったのか、またその特質について各地に残る文化遺産から考えてみたいと思います。
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専門家の方々へのインタビューや国際協力活動に関するアイテムの紹介、国際協力の様々な方法や具体的な活動内容についてクローズアップした記事を更新しています。
このコラムでは広大な地域空間に多様な自然環境を包摂する南アジアが、文化的多様性を内包しつつも、どのような過程を経て一つの「文化的世界」をかたちづくるようになったのか、またその特質について各地に残る文化遺産から考えてみたいと思います。
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2025年時点で、アフリカの世界文化遺産は98件とされています。しかし、ユネスコの分類上では北アフリカはアラブ地域に位置づけられてアフリカ地域として認識されていないため、世界文化遺産全体の中でアフリカ地域の登録数が占める割合は非常に低くなっています。世界文化遺産の登録には、文化政策に基づいて価値を認め、国が申請することが原則です。しかし、そのプロセスに地域住民がどの程度関与し、その価値をどのように世界と分かち合いたいと思っているのかには疑問が残ります。住民のコミットメントがなければ、世界文化遺産に登録されても持続可能な保存に寄与できず、観光目的に終わってしまうことが多いと考えられます。
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1994年10月、南米ペルーの小さな農村に、ある博物館がオープンしました。日本の支援によって建設された2階建ての立派な博物館です。開館式にはアルベルト・フジモリ大統領(当時)もヘリコプターで駆けつけました。この博物館が大きな注目を集めたのは、この村にあるクントゥル・ワシ神殿遺跡出土の重要な考古資料のためだけではありません。その運営を村の住民たち自身がおこなうというかたちをとったからです。このクントゥル・ワシ博物館の歩みと最近の新しい動きを、遺跡発掘と博物館支援にかかわってきた経験からお話しします。
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インドネシアのジャワ島中部内陸に位置する古都ジョグジャカルタは、その郊外にある仏教のボロブドゥール寺院遺跡群とヒンドゥー教のプランバナン寺院遺跡群で有名です。どちらもユネスコの世界文化遺産に選ばれています。そのジョグジャカルタが「ジョグジャカルタの宇宙論的枢軸とその歴史的建造物群」として2023年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。インドネシアで10番目となる世界遺産について、長年、東南アジアの文学史や宗教史を研究されてきた青山 亨先生(東京外国語大学 理事)に、その意義と語られざる側面を紐解いていただきました。
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メキシコは、全国に大小あわせて約5万件の遺跡や遺物が登録されているほどの遺跡大国ですが、今世紀にはいってから無形文化遺産の保護に重点を置くようになりました。そして、いまその活用をめぐって積極的な取り組みが進められています。小林 貴徳(専修大学 准教授)先生にメキシコにおける21世紀型観光開発について解説いただきました。
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今日まで残る世界文化遺産の多くは、「修復建築家」という人々によって、その時代の価値観を反映した修復が施されながら守られてきました。本コラムでは、その修復建築家について、国内外の文化遺産の保存修復事業に広く携わってこられた羽生修二先生に、ご自身の経験を通して考えたことをご紹介いただきました。
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2023年度シンポジウム「世界文化遺産の50年:日本の貢献のこれまでとこれから」の会場で行った特別展示「世界における文化遺産国際協力と日本の貢献」のポスターをご紹介いたします。皆様に、日本の組織や日本人専門家が日々取り組んでいる、海外の文化遺産保護への幅広い貢献の姿を知っていただく機会となれば大変嬉しく思います。
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ヨーロッパでは、様々な国際交流や地域振興のプロジェクトにおいて文化遺産が取り上げられていますが、いま、文化遺産をめぐって何が議論され、どのようなことに取り組んでいるのでしょうか。令和4年度、文化遺産国際協力コンソーシアムでは、文化遺産に関してヨーロッパの複数国が協力を行っている事例を視察し、日本における文化遺産国際協力の今後のあり方を考える上での参考とするべく、コロナ禍以降で初となる海外調査を実施しました。本コラムでは、主にEU(欧州連合)における最新動向について、調査を通じて得た知見の一部をご紹介します。
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皆さんにはみてみたい、もう一度みたい文化遺産はありますか?ギリシャ神殿やピラミッドのような壮大な古代遺跡でしょうか。ダヴィンチやフェルメールの絵画といった傑出した美術作品があがるかもしれません。いま、世界をみわたすと、こうした有名な場所や作品以外にも、それぞれの文化や社会の中で多くの人々が未来に伝えたいと思う様々なものが、文化遺産と考えられるようになっています。中でも建築は、世界遺産に登録された20世紀の工場や団地があるなど、バラエティに富んだ分野です。ここでは、そんな建築の世界を通して、文化遺産を守るとはどういうことか、考えてみたいと思います。
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みなさんは「最新技術」と聞くと何を思い浮かべるでしょうか。昨今の社会におけるテクノロジーの進歩は目覚ましく、3Dデータに関する技術やドローンをはじめとする最新機械は文化遺産の世界においても活用が進められています。今回のコラムでは、近年目覚ましい躍進を見せるテクノロジーが、文化遺産の分野でどのように応用されているのか、その一端をご紹介します。
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