バリ社会は、世界最大のイスラーム国家インドネシアにあって、独自のヒンドゥー的な文化、宗教、地勢、そして経済上の位置を占めてきた。バリ・ヒンドゥー教の「アウィグ・アウィグ」は、社会生活の中に脈々と受け継がれてきた生活規範を記す慣習法典としてバリ島各村々で大切に保管されてきた。しかし、近年のグローバル・ツーリズムの進展による伝統的な地域社会の崩壊とともに、これらの生活規範が急速にその影響力を喪失し、法典文書そのものも劣化と散逸が顕著である。本プロジェクトで実施しようとするのは、(1)保管されている残存教典の目録作成、保存、(2)各地の教典の残存調査、収集、整理、(3)地域住民と共同で行う教典の保存、活用、継承プログラムの実施、の三つである。これによって、バリ社会の中で歴史的に累積され、変容しつつある「生活の共同」の伝統を再確認し、比較・歴史学的な視点から解読し、そしてバリの人々と共にその現在的な意味を再定位、継承していこうとするものである。
バリ島に残存するヒンドゥー法典「アウィグ・アウィグ」の収集・整理と保存・継承 ―伝統文書の比較歴史社会学的解読と再定位の試み
- 事業名称
- バリ島に残存するヒンドゥー法典「アウィグ・アウィグ」の収集・整理と保存・継承 ―伝統文書の比較歴史社会学的解読と再定位の試み
- 実施地域・国
- インドネシア
- 地域
- アジア
- 文化遺産の分類
- 考古遺物・美術品・歴史資料
- 事業実施機関
- 東北大学大学院文学研究科
- 期間
- 2009年 ~ 2009年
- 協力の種類・事業区分
- 意識啓発・普及活動、 資金提供、 学術調査・研究
- 資金源
- 民間財団