インド共和国マヘート(舎衛域)遺跡の研究-王宮地区の調査-

事業名称
インド共和国マヘート(舎衛域)遺跡の研究-王宮地区の調査-
事業内容
マヘート(舎衛域)遺跡
実施地域・国
インド
地域
アジア
文化遺産の分類
考古遺跡
事業実施機関
関西大学文学部
期間
2002年 ~ 2004年
協力の種類・事業区分
学術調査・研究
資金源
科研費

活動内容

本研究課題は平成14〜16年度の3ヵ年にわたり、インド共和国ウッタル・プラデーシュ州シュラーヴァスティー県所在のマヘート遺跡を中心にして実施した。本研究課題は関西大学が1986〜89年度及び1991〜99年度にインド考古局と共同で実施した、サヘート遺跡及びマヘート遺跡における発掘調査の成果を継承したものである。
サヘート遺跡はシャカ在世時に開基された祇園精舎に比定される僧院施設で、関西大学の発掘調査の結果、沐浴場跡や僧院跡などが明らかとなり、仏教遺跡の様相をより具体的に解明した。マヘート遺跡はサヘート遺跡に隣接する都市遺跡で、19世紀末の発見以来20世紀初頭まで数次の発掘調査が実施され、さらに1959年にはインド考古局の手で発掘調査が行われた。今次の発掘調査では、広範な都市遺跡マヘートの全貌を明らかにできなかったものの、先行研究が示した編年を踏まえ、遺跡層序と出土遺物から古代都市の発展・衰退過程を解明する上で、極めて重要な視点を得た。
本研究課題は、上述した調査成果の総合的な位置付けを目的として、遺跡内全域の踏査を実施してその現状を記録するとともに、イムリー門と呼ばれる城門跡などの測量調査を行った。同時に、過去の発掘調査において出土した諸資料の調査研究も進めた。これらは数量の膨大さに加えて内容も多岐に及び、古代都市の推移を物質文化の側面から研究することを可能としている。測量調査と資料調査を並行して実施したことにより、都市遺跡の歴史的展開について包括的な考察を進めることができた。
さらに、マヘート遺跡を南アジア初期歴史時代の都市像の文脈において位置付けるため、類例遺跡の踏査もあわせて実施した。個々の遺跡の調査成果と歴史的文脈付けとは、既存の研究において必ずしも整合性を得ているとはいい難く、本調査研究が古代インドの研究全般に与えた成果は極めて重要であると確信できる。

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