アフガニスタン流出文化財「壁画片」の保存修復

事業名称
アフガニスタン流出文化財「壁画片」の保存修復
実施地域・国
アフガニスタン
対象とする文化遺産の名称
バーミヤーン遺跡
地域
中東
文化遺産の分類
考古遺物・美術品・歴史資料
事業実施機関
東京藝術大学
期間
2006年 ~ 2008年
協力の種類・事業区分
資金提供、 保存修復
資金源
大学法人

活動内容

2006年度:7~8世紀作と推定されるアフガニスタン流出文化財仏教壁画片は、バーミヤーン遺跡、フォーラーディ遺跡の石窟から不当にも切り取られ、わが国に流入してきた。これらは、在りし日のバーミヤーン仏教芸術を今に伝え得る数少ない貴重な文化遺産である。これらの壁画は、藁スサを混ぜた土壁の上に水性絵具で描かれているため、脆くて衝撃に非常に弱い。すでに脆弱な旧処置もみられる。今回、これらの壁画片を数点選択し、先行事例が少ない中、修復材料、修復方法について実験と調査研究を模索し、壁画片の保存修復方法の確立を目指す。
2007年度:修復対象となる文化財は、7~8世紀頃に描かれたアフガニスタン仏教壁画片。バーミヤーン、フォーラーディ両遺跡から不当にも切り取られわが国へ流入してきた。これらの壁画片は当時の仏教芸術を伝える貴重な文化遺産である。現在、総数42点の壁画片を3年計画で修復している。2007年度は7点の修復を完了し、2008年度は16点の修復を予定。壁画片は土塊でできているため脆くて弱く修復の難易度は高い。過去の脆弱な修理跡もあり可能な箇所は再修復し、安定したマウントに再構成する。全ての修復完了後、アフガニスタンの国情が安定次第返還される予定である。
2008年度:2007年度は11点の修復を完了し額装した。残された壁画片は24点、小片は数点まとめて1額装とし、合計10額装として本年度修復する。これらの壁画片は当時の仏教芸術を伝える貴重な文化遺産である。脆くて弱い壁画片は修復の難易度が高い。過去の脆弱な修理跡もあり可能な箇所は再修復し安定したマウントに再構成する。

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