2001年8月2日から12月22日まで、米国ハーバード大学考古学科の客員研究員として在外研究をおこなった。その間、国内およびカナダの関係諸機関を訪間し、親交を深めるつもりであったが、セプテンバー・イレブンスの際、地元、ボストンを飛び立った2機の旅客機が次々とハイジャックされ、ニューヨークのワールド・トレーディング・ センターヘ突入したため、それ以降の飛行機による国内旅行が煩わしくそして困難なものとなった。その結果、レンタカーを借りて近郊のニューイングランドを中心に、博物館や先住民関係の居留地、文化施設を訪問することとした。ようやく11月中頃から飛行場の検査態勢が緩和され、ネブラスカ州リンカーンで開催された大平原人類学会、ワシントンDCのスミソニアン研究機構の自然史博物館、モントリオールのマックギル大学などを訪問し、研究討議や講演をおこなうことができた。痛感したのはアメリカの大学や研究所の研究環境が、日本より格段に優れていることで、日本も早くアメリカ並みになってもらいたいものだ。
環境考古学の自然科学的研究法の確立ー特に動物遺存体の調査法ー
- 事業名称
- 環境考古学の自然科学的研究法の確立ー特に動物遺存体の調査法ー
- 実施地域・国
- アメリカ合衆国
- 地域
- 北米
- 事業実施機関
- 松井 章/埋蔵文化財センター
- 協力の種類・事業区分
- 学術調査・研究
- 資金源
- 独立行政法人(JICA除く)