早稲田大学のエジプトにおける調査・研究の歴史は、1966年に実施されたナイル川流域のジェネラル・サーベイに始まり、2016年で50年目を迎える。その後、大学教務部に置かれた古代エジプト調査室を母体として、早稲田大学エジプト学研究所が誕生している。エジプト学研究所は、エジプトにおける文化財の調査・研究の拠点として、長年にわたり活動を重ねてきた。エジプト学研究所のエジプト・アラブ共和国、現地における調査・研究活動としては北からアル=ギーザ台地西方墓地、アブ・シール南丘陵頂部遺跡、サッカラ遺跡、ダハシュール北遺跡、ルクソール西岸アル=コーカ地区岩窟墓群の調査、アメンヘテプ3世関連遺跡(マルカタ王宮址、王家の谷・西谷アメンヘテプ3世墓、アメンヘテプ3世治世の墓など)などがあり、文化財の保存・修復活動としては、アル=ギーザ台地のクフ王の大ピラミッド南側に位置する第2の太陽の船の復原研究、ルクソール西岸の王家の谷・西谷アメンヘテプ3世墓の墓内壁画の保存・修復作業、同じくルクソール西岸アル=コーカ地区で2013年12月末に新発見したコンスウエムヘブ墓の墓内壁画の保存・修復作業などの実施があり、また発掘調査によって出土した遺物(特に木棺、カルトナージュ製マスク、木製品など)の保存・修復作業、CTスキャンによるミイラの復顔などをこれまで実施してきたが、今後はこれらの作業に加えて、3次元考古学の手法を取り入れた遺物の実測や解析・研究、地下の遺跡の探査なども積極的に取り入れていく。
上記の調査・研究は、発掘報告書、作業報告書として刊行していく。また、国際学会での発表など積極的に取り組んでいく。また研究所の活動を含め、エジプト学研究の研究論文を掲載する「エジプト学研究」の刊行も継続的に実施していく。
さらには、日本におけるエジプト学の普及活動のために毎年実施している「エジプト・フォーラム」の開催を継続し一般の人々のエジプト学に対する理解と啓蒙を今後も積極的に実施していく。「エジプト・フォーラム」以外にも公開研究会、公開講演会を実施していく。
また、日本におけるエジプト展の実施、監修、講演会などもこれまで以上に活発に実施していく。上述した発掘報告書や研究書・研究論文だけではなく、一般を対象にした啓蒙書も刊行していきたい。
エジプトにおける文化財の調査・研究および保存・修復と社会への普及
- 事業名称
- エジプトにおける文化財の調査・研究および保存・修復と社会への普及
- 実施地域・国
- エジプト
- 地域
- 中東
- 事業実施機関
- 早稲田大学 エジプト学研究所
- 協力の種類・事業区分
- 意識啓発・普及活動
- 資金源
- 大学法人