タール・ジャマル遺跡

事業名称
タール・ジャマル遺跡
実施地域・国
イラク
地域
中東
事業実施機関
国士舘大学 イラク古代文化研究所
期間
1973年 ~ 1975年
協力の種類・事業区分
学術調査・研究
資金源
大学法人

活動内容

タール・ジャマル遺跡はバグダード市の南西100km、カルバラ市の南西30kmにあり、メソポタミア沖積台地がイラク西南砂漠と接する崖線に沿った扇状地形の上に立地する。遺跡の海抜は40mから78mである。この遺跡における石器分布調査は1973年と1975年の2度にわたっておこなわれた。

採集された石器は2群に分けられ、いずれも瑪瑙質フリントを素材にする。1,200点からなる石器群は風化を多少なりとも被っている。石器の内訳は、円盤形石核、角柱形石核、剥片型とポイント型のルヴァロワ石核、ルヴァロワ剥片、ルヴァロワ・ポイント、ムステリアン・ポイント、スクレイパーを主体とする。風化をほとんど被っていないもう一つの石器群は300点からなり、内訳は角柱形石核、非ルヴァロワ剥片類、急角度スクレイパー、スクレイパー、チョッピング・トゥール、鋸歯縁石器を主体とする。

以上の2つの石器群のうち、風化のほとんどみられない石器群の年代的位置づけと系統的な関連は不明である。一方、風化を被っている石器群は、技術・形態的な観点から、中期旧石器に属したことが明らかである。この石器群は、ルヴァロワ技法を全く欠くザグロス山麓の中期旧石器には関連せず、ルヴァロワ技法を著しい特徴とする西方・シリア・パレスティナ方面の中期旧石器と関連したことが明らかである。

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