文部科学省(基盤研究(B) 海外学術 建築構造・材料→建築構造・材料)
本研究は、ヴィコフォルテ教会堂を中心とする歴史的建築物のa)目視・非破壊検査による劣化現況調査、b)構造,振動調査、c)構造解析による構造特性の把握と分析、に関する海外学術調査を実施したもので、またVicoforte2002-2006プロジェクトとしてトリノ工科大学との国際共同研究に位置付けられている。
1.目視および赤外線サーモグラフィー法により、ヴィコフォルテ教会堂の外壁石貼り、礼拝堂天井およびメインドーム内殻面のフレスコ画に関して、浮きの箇所特定を行った。
2.電磁波レーダー法により、ドーム殻面およびヴォールトの厚さを推定した。
3.Galloによりドーム基部に設置された補強リングの接合部を確認するとともに、衝撃弾性波法により、補強リングの破断調査を行った。
4.反発硬度法、超音波法、引っかき法、フィルムケース簡易吸水試験法、ウィンザーピン法を用いて、レンガ、モルタルの劣化現況を調査し、提供を受けた当時のレンガについて、凍結融解試験を含む室内実験を行った。
5.常時微動測定を行い、教会堂と鐘楼の固有振動数を推定した。
6.構造解析により、教会堂全体の荷重の伝達メカニズムとクラックの発生原因を明らかにした。
7.トリノのシンドーネ礼拝堂とアウグスタの飛行船格納庫(RC造)について、各種非破壊検査法を適用して劣化現況調査を行うとともに、常時微動測定により固有振動数の推定を行った。
8.RC格納庫について、温度、壁体の傾斜とクラック、ワイヤーの張力のモニタリングを開始した。
9.日本国内において、大分県下毛郡本耶馬溪町の羅漢寺橋、常滑市のレンガ煙突の劣化現況調査と振動実験を行い、固有振動数と固有モードの推定を行った。レンガ煙突については、耐震性能の評価も行った。また、伝統木造社寺建築物の振動実験を行い、その動特性を明らかにした。
ヴィコフォルテ教会堂を中心とする歴史的建築物の劣化現況調査と保存修復方法の提案
- 事業名称
- ヴィコフォルテ教会堂を中心とする歴史的建築物の劣化現況調査と保存修復方法の提案
- 実施地域・国
- イタリア
- 地域
- 欧州
- 事業実施機関
- 名古屋市立大学
- 期間
- 2002年 ~ 2003年
- 協力の種類・事業区分
- 学術調査・研究
- 資金源
- 科研費