エジプト・アラブ共和国 アブ・シール南丘陵遺跡の保存整備計画立案のための研究

事業名称
エジプト・アラブ共和国 アブ・シール南丘陵遺跡の保存整備計画立案のための研究
実施地域・国
エジプト
対象とする文化遺産の名称
アブ・シール南丘陵遺跡
地域
中東
文化遺産の分類
考古遺跡
事業実施機関
早稲田大学
期間
2003年 ~ 2006年
協力の種類・事業区分
保存修復、 学術調査・研究、 その他
資金源
科研費

活動内容

早稲田大学エジプト学研究所を中心とする調査隊は、1991年より、文部省科学研究費補助金の助成を得てエジプト・アラブ共和国、アブ・シール南丘陵遺跡における発掘調査を継続してきた。丘陵頂部の発掘では、新王国時代第18王朝のアメンヘテプ2世とトトメス4世に関連する日乾煉瓦建造物と第19王朝のラメセス2世の王子カエムワセトの石造建造物を発見した。
2001年度の第10次調査からは、日本学術振興会科学研究費補助金の助成を受け、これらの遺構の保存修復計画立案に向けた研究を始めた。そこで、丘陵頂部の遺構の復元に必要な資料の入手を目的として丘陵斜面の発掘を開始したところ、古王国時代第3王朝に年代付けられるエジプト最古級の石造建造物、石積み遺構とそれに付随する岩窟遺構(AKT02)、中王国時代に年代付けられる岩窟遺構(AKT01)などを発見した。これらの調査結果により、丘陵頂部だけでなく斜面を含む丘陵全体の歴史を見直し、その成果を勘案した保存整備計画の必要性が認識された。そこで、2003年度の第12次調査から、日本学術振興会科学研究費補助金の助成を受け、保存整備計画案の対象範囲を丘陵全体に広げ、調査研究を継続した。
第12次および第13次調査では遺構の消失が懸念された丘陵頂部の日乾煉瓦遺構について、現代の日乾煉瓦を用いて復元的保護措置を講じた。第14次調査では丘陵斜面で発見された石積み遺構の保存のために試験、岩窟遺構の試験的な保護措置を実施した。第15次調査では、石積み遺構の保存作業を実施した。これらの保護作業は遺構を発掘した研究者が主体となって実質的な作業を迅速かつ一貫して成し遂げた事例である。
またこれらの保存修復措置以外に、遺跡の環境測定調査、出土遺物の保存修復処置、遺跡公開に向けての比較調査などが実施された。発掘調査では、丘陵頂部の石造建造物由来の多くの石材などの遺物が出土し、丘陵頂部遺構の復元研究が進展した。

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