この屏風には署名はないが、顔の描き方や容姿の筆勢から、歌川豊春による天明年間(1781~89)初期の作品に違いないと言われている。豊春が描いた掛け軸の肉筆浮世絵は多く知られているが、この様な六曲屏風は他に残っていない。
推定される作画時期から2世紀余りの歳月が経過して、展示に耐えないほどに劣化が進行している。本紙と表装の修復を、大英博物館内の平山修復スタジオにて行う。
大英博物館所蔵 伝歌川豊春筆「玉屋遊女図」六曲屏風の修復
- 事業名称
- 大英博物館所蔵 伝歌川豊春筆「玉屋遊女図」六曲屏風の修復
- 実施地域・国
- イギリス
- 対象とする文化遺産の名称
- 大英博物館
- 地域
- 欧州
- 文化遺産の分類
- 考古遺物・美術品・歴史資料
- 事業実施機関
- 大英博物館
- 期間
- 1999年 ~ 1999年
- 協力の種類・事業区分
- 資金提供、 保存修復
- 資金源
- 民間財団