テヘランのイラン国立博物館に収蔵される数千枚の楔形文字文書は、古代のメソポタミア、イラン研究にとって重要な資料である。しかしながら、これらの文書は保管状態が悪く、いまや損壊の危機にさらされている。さらに楔形文字文献の専門家がいないため、資料は未整理の状態にある。
代表者は、海外の博物館において楔形文字文書の調査研究に長く携わってきた。本プロジェクトではその実績に基づき、同館の所蔵文書をカタログ化するとともに、資料の保管についても助言・援助をおこなう。さらに粘土板の3Dデジタルアーカイブ化を試み、そのデータを公開する環境を整える。3Dスキャナーは粘土板のように表面に凹凸があり、両面および側面にも記される文書には有用性が極めて高く、資料を傷つけることなく3Dデータ化できる。資料の劣化、破損、紛失の対策としても有効である。
(1)収蔵文書の目録化:文書を整理・分類し、文書の種類・使用言語・作成年代・概要を付した英語目録を作成する。
(2)保管環境整備:資料の保管環境を整備、改善する。
(3)文書のデジタル化とその技術指導:イラン人研究者に3Dデータ化の技術指導を行い、そのデータ公開にむけての準備を行う。
イラン国立博物館所蔵楔形文字文書の保存・活用 ―カタログの作成と3Dデータ化の試み
- 事業名称
- イラン国立博物館所蔵楔形文字文書の保存・活用 ―カタログの作成と3Dデータ化の試み
- 実施地域・国
- イラン・イスラム共和国
- 対象とする文化遺産の名称
- イラン国立博物館
- 地域
- 中東
- 事業実施機関
- 国士舘大学21世紀アジア学部
- 期間
- 2010年 ~ 2010年
- 協力の種類・事業区分
- 人材育成、 資金提供、 施設整備
- 資金源
- 民間財団