古都ジョグジャカルタ地域を襲った大地震
インドネシアの古都ジョグジャカルタを中心としたジャワ島中部は、世界遺産であるボロブドゥール遺跡やプランバナン遺跡群をはじめとする石造建造物が数多く存在しており、その他にも王宮やジャワ独特の建築様式による伝統的木造建造物が多く存在する。この地域を、2007年5月27日の未明にマグニチュード6.3の大地震が襲った。この地震により、多くの人命と共に、様々な文化遺産が被害を受け、なかでもプランバナン寺院を中心とした被害は深刻で、世界中の注目を集めた。事態を深刻に受けとめたインドネシア政府は、日本政府に対し、文化遺産被害調査に関わる要請を行い、これを受けて日本政府は、当時発足直後であった文化遺産国際協力コンソーシアムにプロジェクトの立案を要請した。