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第9回研究会「文化遺産保護と経済開発協力との有機的連携を目指して」を開催しました(2011.07.21)

 2011年7月11日(月)に大阪大学中之島センター佐治敬三ホールにて、第9回研究会『文化遺産保護と経済開発協力との有機的連携を目指して‐「人間の安全保障」アプローチの可能性-』を開催しました。今回は大阪大学大学院国際公共政策研究科と国立民族学博物館にも共催としてご協力いただきました。

今回は文化遺産保護と経済開発のそれぞれの専門家や研究者に集まっていただき、この両者が連携を進めるためのキーワードとして人間の安全保障を取り上げて議論を試みました。

最初に大阪大学大学院国際公共政策研究科長の星野俊也氏より「人間の安全保障の視点からみた文化遺産保護」として、深層の平和構築に向けた文化多様性の尊重といった平和構築の中での文化財保護の果たす役割を中心にお話いただきました。

次に国立民族学博物館教授の関雄二氏からは「文化遺産保護と村落開発」として文化遺産保護開発の特徴や課題、また文化遺産保存・活用と連動した村落開発の留意点などを紹介し、地元の人の顔が見える開発として人間の安全保障の視点を紹介されました。

国際協力機構経済基盤開発部 都市・地域開発第一課長の林宏之氏からは「経済協力と文化遺産~大エジプト博物館保存修復センターに対する技術協力プロジェクトを事例として」として、大エジプト博物館の事例を元に、ODA(特に技術協力)をうまく使った文化遺産保護のために検討すべき点などについてお話をいただきました。

外務省国際協力局政策課長の植野篤志氏からは「文化遺産と日本の政府開発援助(ODA)~人間の安全保障の視点も交えて~」と題して、最近のODAの傾向と、その中で国民の理解を得ながら文化遺産保護を行うためにはどういった視点で取り組む必要があるのかなどをお話いただきました。

討論と質疑応答は国立民族学博物館准教授の鈴木紀氏の司会により進められ、会場の参加者から頂いた多くの質問に答えながら討論が進められました。
当初の目標でもあった文化遺産保護と経済開発の両者の共通の理念の形成に向けた対話の第一歩ともいえる今回の試みは一定の成功を収めたといえます。今後もコンソーシアムでは経済開発協力連携ワーキンググループを中心にこの問題に取り組み続けていきたいと思います。
末文ではございますが研究会へのご来場、及びご協力いただいた方々へ厚く御礼申し上げます。
*プログラムや開催概要はこちらをご覧ください*

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