About Us使命

使命

Mission

2006年6月、「海外の文化遺産の保護に係る国際的な協力の推進に関する法律」が公布・施行されました。この法律は、破壊や消滅など危機にさらされている海外の文化遺産を保護するために、日本に蓄積された知識、技術、経験などを活かした国際協力を推し進めていくことを定めています。この法律と同時に、協力をよりスムーズに推進するため、「文化遺産国際協力コンソーシアム(推進協議会)」が設立されました。以来10年に及び、コンソーシアムは文化遺産国際協力に携わる数々の主体(大学・研究機関、公的機関、国際協力支援機関、民間助成団体)を相互に結びつけ、日本の国際協力の進展に大きく寄与してきました。

to Connect

つなぐ

ネットワーク構築

大学・研究機関、公的機関(関係省庁、独立行政法人)、国際協力支援機関(企業、NGO、NPOなど)、民間助成団体など相互を結ぶ横のネットワークを構築しています。

to Study

しらべる

調査研究

文化遺産国際協力に関する各国の取り組みや要望に関して、情報収集や調査研究を行っています。現地調査で得た情報は、報告書やデータベース上で公開しています。

to Collect

あつめる

情報の収集と提供

文化遺産国際協力に関わる様々な基礎情報(専門家情報、国際協力実績、遺産に関する情報など)をデータベース化し、会員がウェブ上で検索できるシステムを提供しています。

to Communicate

つたえる

広報・普及活動

日本が行っている文化遺産国際協力活動について、ウェブサイトを通じて活動事例を紹介しています。また、シンポジウムや研究会などで、国際協力の重要性や、文化遺産国際協力分野における最新の動向について広く発信しています。

会長挨拶

Greeting

文化遺産国際協力コンソーシアムは、2006年に日本政府が制定した「海外の文化遺産の保護に関する法律」を背景として設立されました。その設立目的は、日本が長年培ってきた文化財保護の知識と技術を国際社会に還元し、危機に瀕する世界各地の文化遺産の保護・修復・活用に貢献することです。国際協力の現場では、多様な分野の専門家や機関が連携しながら活動を展開する必要がありますが、同コンソーシアムは、文化庁・外務省・国際協力機構(JICA)・国際交流基金などの政府機関をはじめ、大学・研究機関、NGO、民間団体などを横断的につなぐ「官学民連携」のプラットフォームとして重要な役割を担っています。

近年、世界各地で紛争や自然災害が相次ぎ、貴重な文化遺産が破壊や損壊の危機にさらされています。さらに、都市化や開発、気候変動といった新たな課題も文化遺産の保護を困難にしています。こうした状況において、国境を越えた協力によって文化遺産を守り、持続的な形で活用していく取り組みは、単なる技術支援にとどまらず、平和と共生の象徴として極めて重要な意味を持っています。元来、文化遺産は、その土地の歴史や人々の記憶を体現するものであり、国や民族のアイデンティティの核となる存在です。国際社会が手を携えてそれを保護し、活用の方法を模索することは、他者の文化を尊重し、多様性を認め合う姿勢の表れでもあります。とりわけ紛争後の地域では、文化遺産の修復が人々の心の再生や社会の和解に貢献することもあります。文化遺産分野における国際協力は、技術や資金の提供だけでなく、人材育成や地域住民との対話を通じた持続可能な保護や活用の体制の構築を目指すものであり、共に未来を築くための重要な国際的営みと言えるでしょう。

こうした認識の下、コンソーシアムでは、国際的な連携推進、専門的人材の育成、発信の強化等を活動の柱に掲げ、文化遺産分野の国際協力を一層推進して参ります。今後も一層のご支援、ご協力を賜りたいと存じます。

文化遺産国際協力コンソーシアム 会長

關 雄二

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