趣 旨:
1994 年にオーセンティシティに関する「世界文化遺産奈良コンファレンス(以後、奈良会議)」が開催されて、今年で 30 周年を迎えます。奈良会議で採択された「奈良文書」は今も文化遺産保護の分野に大きな影響を与えるとともに、国ごとに様々な解釈も生まれ世界遺産の実務においては共通理解の再確認が必要な状況も生じるようになっています。そこで今回、当時の会議参加者による奈良文書成立の思いや目的を正確に記録するとともに、奈良会議から何ができて何ができてこなかったかを、参加者とともに共有する場を設けたいと思います。
奈良文書でも語られた「遺産の価値を測るうえでの指標」であるオーセンティシティは、その後、保存の実務に係る価値判断の道具として機能するはずでしたが、今なお具体的な運用について明確な指針が出せずにおり、当初の目的を果たせていません。
そこで、本会議では一日目の第一部で当初からこれまでの経過を正確に記録するとともに課題を洗い出し、二日目の第二部では、災害復旧時の国宝クラスの史跡・建造物の復原・復元に焦点をあて、各国のオーセンティシティの理解(捉え方)に迫ります。対象を国宝クラスの最重要文化遺産に焦点をあてることで、その国が文化遺産の何を「最も重要な価値」と判断したか、そのプロセスに迫り、参加各国が捉えている「オーセンティシティ」を幅広い視点で議論できるものと期待しています。
また、この会議を通して災害大国としての日本の知見と事例を議論の上で効果的に発信するとともに、各国の「理論」と「実践」の実情につき情報を共有する機会にしたいと思います
日 時:2024年12月18日(水)10時-17時、 19日(木)9時30分-17時
場 所:奈良県コンベンションセンター
定 員:各日30名(先着順)、オンライン同時配信
申 込:下記申込専用URL または ACCU 奈良HP よりお申し込みください。 現地会場については、定員に達し次第受付を終了します。
https://event.nara.jp/sp/unesconara2024
申込締切:2024年12月15日(日)
プログラム及び会場、申込み等詳細:
ユネスコ・アジア文化センター ホームページ https://www.nara.accu.or.jp/ をご覧ください。
問合せ先:
e-mail : nara@accu.or.jp
フライヤー: ACCU国際会議2024開催案内(日本語版)