開催趣旨
近年、文化遺産国際協力の現場では、国際協力をする側から一方的に知識や技術、資材等を供与するのではなく、対象の文化遺産の保護を担う側(カウンターパート)や文化遺産に関わる様々な人々(ステークホルダー)と相互に連携して持続的な活動とすることの重要性が強く意識されるようになっています。そうした中で、特に児童生徒の教育に文化遺産を組み込むことが、文化遺産保護の足腰を強化する手段、あるいは効果的な国際協力の活動の一つとして注目されるようになっています。
本研究会では、将来世代の文化遺産に対する認識の醸成や、国際理解の促進、持続可能な地域社会づくりへの貢献等につながるような国内外の事例を紹介しながら、初等教育・中等教育を中心に、学校教育が文化遺産国際協力に果たす役割、その方法論や課題等について議論します。本研究会を通して、文化遺産国際協力と学校教育の関係にあらためて目を向け、その意義を共有することで、今後の活動の一助となることを期待しています。
※受付期間を終了しました。多数のお申込みを有難うございました。
※事前にお申し込みができなかった方も、当日参加を受け付けます。会場へ直接お越しください。
プログラム
※発表タイトルは変更の可能性があります。
13:00-13:05 開会挨拶
青木 繁夫(文化遺産国際協力コンソーシアム副会長/東京文化財研究所 名誉研究員)
13:05-13:10 趣旨説明
文化遺産国際協力コンソーシアム事務局
事例報告
13:10-13:45 講演1
白川村立白川郷学園:第4学年社会科学習の実践 「残したいもの 伝えたいもの~白川村荻町集落~」
澤之向 達也(岐阜市立加納小学校 教諭/前 白川村立白川郷学園 教諭)
13:45-14:20 講演2
後期中等教育における文化遺産教育の意義と課題―京都芸術大学付属高等学校プロフェッショナル科目「歴史遺産」の選択と進路―
増渕 麻里耶(京都芸術大学 芸術学部 教授)
休憩(10 分)
14:30-15:05 講演3
ポピュラーカルチャーで学ぶ郷土史と文化遺産の保護-メキシコ農村部における学習マンガの導入とその効果-
小林 貴徳(専修大学 国際コミュニケーション学部 准教授)
15:05-15:40 講演4
アンコール遺跡における文化遺産シェアにむけての普及教育活動
丸井 雅子(上智大学 総合グローバル学部 教授) ※ビデオ講演
休憩(15 分)
パネルディスカッション
15:55-16:55
モデレーター :關 雄二(文化遺産国際協力コンソーシアム副会長)
コメンテーター:五月女 賢司(大阪国際大学国際教養学部 准教授)
パネリスト :澤之向 達也、増渕 麻里耶、小林 貴徳
16:55-17:00 閉会挨拶
關 雄二
日時、会場、開催方法等
日時 :2024年9⽉28日(土) 13 時〜17 時(開場12時30分)
会場 :東京文化財研究所 地階セミナー室(東京都台東区上野公園13-43)
定員 :110 名(入場無料・事前申込制)
開催方法:対面開催、収録内容を後日ウェブ上で公開
主催 :文化遺産国際協力コンソーシアム、文化庁
申込方法
事前申込制。下記フォームよりお申し込みください。申込締切:2024年9月23日(月祝) 25日(水)
文化遺産国際協力コンソーシアム 第34回研究会 申し込みフォーム※受付期間を終了しました。多数のお申込みを有難うございました。
※事前にお申し込みができなかった方も、当日参加を受け付けます。会場へ直接お越しください。
その他
言語:日本語
研究会終了後に報告書(講演録)を作成予定。PDF 版をコンソーシアムのウェブサイト上で公開。
お問合せ先:
文化遺産国際協力コンソーシアム事務局
独立行政法人国立文化財機構 東京文化財研究所 所内
Tel: 03-3823-4841
Fax: 03-3823-4027
E-mail: consortium_tobunken@nich.go.jp