趣 旨:
近年、アジア各国では考古遺跡の保存・整備や建物遺構の復元に対する関心が高まっており、日本の専門機関に対する技術的助言の要請も増加傾向にあります。とりわけ、失われた寺院や宮殿の再建や、発掘調査に基づく復元整備の一環として、再建の方針を模索する動きが各国で具体化しつつあります。こうした事例においては、その価値判断や実践の方法には国ごとの多様性が見られ、それぞれの課題や文化的背景を踏まえた柔軟な議論の必要性が浮き彫りとなっています。日本においても、オーセンティシティ(真正性)の観点から復元に慎重な立場がある一方で、教育的活用や地域理解の促進を目的とした復元事例も数多く進められており、その是非をめぐる議論には新たな理論展開が求められているところです。本会議では、このような背景を踏まえ、アジア各国の考古遺跡における復元・整備の実践を共有しながら、「上物のない考古遺跡の整備」や「復元という選択肢の意義」について実例に即した議論を深めることを目的としています。その議論の中で、各国の取り組みを理論と実践の双方から検討し、現場の意思決定や政策形成に資する具体的な知見を発信する場といたします。
日 時:2025年12月17日(水)14時-17時(13:30開場)、 18日(木)9時30分-17時( 9:00開場)
開催方式:対面、オンライン
会 場:奈良県コンベンションセンター202会議室(奈良県奈良市三条大路1丁目691−1)
言 語:日本語・英語(日英同時通訳あり)
参加費:無料
定 員:各日20名(先着順)、オンライン配信には定員はありません。
プログラム:下記URLよりご覧ください。
URL: https://www.nara.accu.or.jp/news/pdf/2025accu_international_conference_jpn.pdf
申 込:下記申込フォームよりお申込みください。現地・オンライン参加、いずれも事前申込が必要です。「enrtyinfo@event.nara.jp」から受付完了メールを送信しますので、事前に受信できるよう設定してください。
https://event.nara.jp/entry/sviVeFz
申込締切:2025年12月14日(日)(現地参加)、オンライン:当日まで申込可
問合せ先:
公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター 文化遺産保護協力事務所(ACCU 奈良)
〒632-0032 奈良県天理市杣之内町 437-3
なら歴史芸術文化村 文化財修復・展示棟 2 階
TEL:0743-69-5010 FAX:0743-69-5021 e-mail:nara@accu.or.jp