2009年3月26日(木)に文化遺産国際協力コンソーシアム第4回研究会「経済開発協力と文化遺産国際協力」を開催しました。
今回は、ドイツ技術協力公社(GTZ)マイノルフ・シュピーケルマン氏、スウェーデン国立遺産庁文化遺産委員会(NHB)カリン・シビー氏、国際協力機構(JICA)森田隆博氏をお招きし、ドイツ、スウェーデン、日本各国による経済開発協力と文化遺産保護協力のあり方についてご講演いただきました。
講演内容は以下のとおりです。
-「文化遺産と都市開発:ドイツ技術公社による取り組み」
マイノルフ・シュピーケルマン
(ドイツ技術公社本部都市開発プログラム局)
-「歴史都市保存における貧困撲滅:アフリカでの事例」
カリン・シビー
(スウェーデン国立遺産局国家文化遺産委員会開発局)
-「文化遺産に関する国際協力機構の取り組みについて」
森田隆博
(国際協力機構企画部開発課題課)
都市開発協力の枠組みで歴史都市保存を活用しながら保健衛生、交通管理等の支援パッケージを提供するGTZに対し、スウェーデンによるタンザニ アへの協力では歴史建造物を修復することで住民の衛生状況を改善し貧困撲滅が目指されています。
参加者は50名を越え、討議では支援実施のための諸機関連携体制状況や、自国の独自性をどのように協力相手国に適応させるか等について議論が交わされました。
今後も、コンソーシアムでは研究会を通して最新情報と議論の場を提供してまいります。
年度末のお忙しい中、足をお運びくださった皆様、そして開催告知にご協力ご尽力くださいました関係者の皆様に、厚く御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
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