平成23年度総会および第10回研究会「文化遺産保護の国際動向」を開催しました。
2012年3月16日(金)に独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所セミナー室にて、平成23年度総会および第10回研究会「文化遺産保護の国際動向」を開催しました。
総会では、文化遺産国際協力コンソーシアム(以下、コンソーシアム)の平成23年度事業報告と次年度事業計画を事務局長より報告しました。
続いて行った研究会では、世界銀行のマーク・ウッドワード氏による「世界銀行の文化遺産へのアプローチ~保護から地域経済発展における遺産価値と歴史都市の包括へ~」と題する基調講演ののち、文化遺産保護に関する最新の国際動向について、昨年の主だった国際会議を中心に、3名の方からご報告いただきました。
東京文化財研究所の二神葉子氏には、40周年を迎えた世界遺産条約に関して、登録をめぐる審議の傾向や、昨今の国境紛争問題を中心にお話しいただきました。続いて、文化庁の南新平氏から、無形文化遺産の登録プロセスや基準とともに、昨年設立されたアジア太平洋無形文化遺産研究センターについてご報告いただきました。最後に、東京文化財研究所の前田耕作氏より、東西大仏の爆破から10年を迎えたバーミヤーン遺跡の保存に関する専門家会議を例に、最近の平和構築と文化遺産保護活動に関するご発表がありました。
文化遺産保護の国際動向は研究会で例年取り上げているテーマですが、毎回50名を越える参加者があり、最新動向に関する情報が強く求められていることを感じます。コンソーシアムでは今後も、研究会等を通じた情報共有に取り組んでいきたいと思います。
※プログラムや開催概要はこちらをご覧ください。
研究会開催に関しましてご協力くださいました関係者の皆様、並びにご参加くださいました皆様に御礼申し上げます。
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