2018年7月24日(火)、赤坂インターシティコンファレンスにおいて、第23回研究会(ワークショップ)「諸外国における文化遺産保護の支援と協力を知る・語る」を開催しました。
本研究会は、平成27年度から平成29年度にかけてコンソーシアムの行った国際協力調査(国際協力体制調査)の成果を元に、諸外国の行う文化遺産分野の国際協力について、ワークショップ形式で話し合い、参加者に理解を深めていただくことを目的として開催されました。
研究会の冒頭、岡田保良 文化遺産国際協力コンソーシアム副会長(国士舘大学イラク古代文化研究所教授)から開会挨拶が行われました。
次に、泉拓良 文化遺産国際協力コンソーシアム欧州分科会長(京都大学名誉教授)より開催趣旨の説明が行われ、本研究会の目的についての説明の後、具体的なワークショップの進め方について説明されました。
ワークショップの第1ラウンドでは、参加者は調査対象国となった7カ国(韓国、ベルギー、イタリア、フランス、ドイツ、オランダ、英国)それぞれのグループに分かれ、グループのファシリテーターからそれぞれの調査結果の概要についての説明を聞いた後、感想や、疑問点、自分の知っていることなどを自由に付箋紙に書き出し、そこで出たコメントについてファシリテーターの進行で話し合いを行いました。
第2ラウンドでは、参加者は第1ラウンドとは別のグループ(国)に移動し、その国の調査結果についての説明を聞いた後、第1ラウンドで参加したグループと第2ラウンドで参加したグループの二国を比較しての感想や気づきなど、意見を付箋紙に書き出し、そこで出たコメントについての話し合いを行いました。
第2ラウンドの後、各ファシリテーターが壇上に上がり、泉欧州分科会長の司会で報告と総括が行われました。ファシリテーターからは、各国の文化遺産国際協力の特徴や、参加者からどのようなコメントがあったかなどの報告が行われ、韓国のファシリテーターを務めた青木繁夫 文化遺産国際協力コンソーシアム副会長(東京文化財研究所名誉研究員)が総括を行いました。
報告・総括の時間では、他のグループの報告を聞いての各国の制度の比較をはじめ、EUの行う国際協力についても調査してはどうかという意見や、日本の文化遺産国際協力のあり方についても話が及び、来場者からの発言も交え、活発な意見交換が行われました。
最後に泉欧州分科会長より閉会挨拶が行われ、盛況のうちに本研究会が終了いたしました。
今回の研究会では約40名の参加がありました。
研究会開催に関しまして、ご協力下さいました関係者の皆様、並びにご参加下さいました皆様に深く御礼申し上げます。
【写真説明】(上から)
1:岡田保良副会長による開会挨拶
2:泉拓良分科会長による趣旨説明
3:ワークショップの様子
4:ワークショップの様子
5:ホワイトボード
6:会場からの質問
7:青木繁夫副会長による総括
※プログラムや開催概要はこちらをご覧ください。