Cultural Heritage文化遺産の種類

人類が長い時間をかけ世界各地で作りあげてきた文化遺産には、遺跡や建築などの有形のものや、技術や芸能などの無形のものがあります。
ここではその種類についてご紹介します。

記念物

Monument

遺跡や墳墓、建造物でも歴史的価値の高いものを記念物といいます。世界遺産条約における定義では、彫刻及び絵画的な性質の物件及び構造物も含められています。その土地に象徴的な文化遺産であり、周囲に暮らす人々や文化継承者にとって、自らのアイデンティティを確立するために重要な役割を果たしているといえます。

建造物群

Group of Buildings

古い歴史を持つ伝統的建造物群も文化遺産に含まれます。単体の建造物でなく、「群」を文化遺産として認識することで、その一帯の景観とそこで営まれる文化の継承をサポートすることができます。

遺跡

Sites

過去の人々の生活の痕跡で、土器などの工作物や建造物、またその集まりを指します。人類の長い歴史の中で育まれた生活は、遺跡という形で今日私たちの目に触れ、その文化や土地、そしてそれを担う人々のルーツを探る材料となります。

文化的景観

Cultural Landscape

人間をとりまく自然環境からの恩恵や制約の中で継承されてきた、社会的、経済的および文化的な営みにより築かれた人間社会と居住景観を指します。

産業遺産

Industrial Heritage

特定地域に深く根付いていた産業や、ある時代に興隆を極めた産業、人間の社会や生活に著しく影響を与えた産業の痕跡(鉱山遺跡、工場遺跡等)を指します。世界各地の文明の発展を振り返る上で重要な意味を持つ文化遺産といえます。

現代建築

Modern Architecture

優れた建築物や都市計画のうち近代以降の比較的新しい建造物が文化遺産としての現代建築です。新しい様式や発想を持つ画期となった建築や、美的、機能的、技術的な観点で普遍的な価値を持つ建造物を指します。

無形遺産

Intangible Heritage

口承による伝統や表現、芸能、社会的慣習、儀式や祭礼行事、自然や万物に関する知識や慣習、伝統工芸技術など、その文化を共有する集団の歴史、文化、生活風習と密接に結びついた無形の文化を指します。

Heritage

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